自転車を観光振興につなげるサイクリング祭について話し合った実行委員会=じょうはな庵

自転車を観光振興につなげるサイクリング祭について話し合った実行委員会=じょうはな庵

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南砺でサイクリング祭 6月35キロ10月100キロ

北日本新聞(2019年3月5日)

 南砺市城端地域を発着点とし、市内一円を舞台に初めて開催する「南砺城端サイクリング祭」の第1回実行委員会が3日夜、同市城端のじょうはな庵で行われた。6月にファミリー層や初心者を対象とした約35キロ、10月に本格派向けに約100キロのコースで実施。訪れた人に南砺の魅力を広く発信するほか、サイクリングのまちとしての認知度を高め、観光活性化を目指す。(福光・城端支局長 湯浅晶子)

 サイクリングの愛好者は国内に約300万人いるとされ、近年は自転車を観光振興につなげる「サイクルツーリズム」が注目されている。祭はサイクリングを通じて南砺の豊かな自然や伝統文化を知ってもらい、国内外から多くの愛好家が訪れる市にしようと、地元有志らが企画した。

 祭は子どもから本格派までが参加できるよう、年に2回実施するのが特長。6月15、16日の両日は初心者向けに、地元グルメや観光地巡りなどが一緒に楽しめる約35キロのコースを用意。10月19日は折り返し地点を五箇山地域とし、市内全域を巡る約100キロ(獲得標高1455メートル)のコースを設ける。6月は各日100人ずつ、10月は200人を定員とし、3月下旬からの募集に向けて準備を進める。

 いずれのコースも、発着点は城端別院善徳寺とする。宿坊に泊まってもらったり、寺で多彩な食や体験が楽しめる「市」を開催したりして、自転車を降りた後もまちの魅力に触れてもらう。

 3日開かれた実行委員会には、城端地域のスポーツクラブやスポーツ推進員、PTA、商工会、善徳寺の関係者ら約20人が参加。まちの特色や参加しやすさを打ち出すことで、他とは異なる魅力ある大会を目指すことを申し合わせた。

 大会の実行委員長には市議の山田清志さん(49)=同市蓑谷・城端=が就いた。自転車が市内観光の2次交通の手段として定着していない現状を挙げ、「単なる一過性のイベントではなく、国内外の観光客が南砺を自転車で巡る仕組みをつくっていこう」と呼び掛けた。祭は北日本新聞社共催。

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