会場となる観音町を下見する3人

会場となる観音町を下見する3人

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観音町盛り上げたい 福光出身森松さんらフェス企画

北日本新聞(2019年3月6日)

 南砺市福光地域の歓楽街、観音町で4月、県内外のアーティストによるコンテンポラリーダンスや音楽、地元の食などを楽しむイベント「をかしなフェスティバル」が初めて開催される。地元を離れる若者が多い中、新鮮な体験や出会いを提供し、魅力に気付いてもらうのが狙い。インターネットで資金を集めるクラウドファンディングで支援を募っている。
 企画しているのは、ともに福光地域出身で、東京でアートスペースなどを展開する会社を経営する森松宏介さん(36)、デザイナーの吉本千穂さん(31)と、富山市出身のライター、中崎史菜さん(26)の3人でつくる「をかしな編集部」。

 福光出身の2人は10代の頃、「楽しくない」「仕事がない」などの理由で地元が好きになれなかったという。当時求めていたものはなんだったかを振り返りながら、若い世代が一緒に盛り上がったり幅広い表現の形に触れられたりする場をつくることにした。

 観音町は明治時代から栄え、今も約30の飲食店が軒を連ねる。このまちからインスピレーションを得て、東京を中心に活動するコンテンポラリーダンスユニットが踊りを披露。通りを通行止めにし、大勢の参加者が練り歩くようにダンスを楽しむ企画も用意する。

 多彩なアーティストの音楽ライブやワークショップ、地元の食を中心にしたマーケットも繰り広げる。森松さんは「東京に行かなくても、地元にこんなに楽しくて、素敵なものがあるという気付きを発信したい」と話している。

 催しは4月29日正午から。50万円を目標に、一口3千円から同月10日までクラウドファンディングで資金を募る。問い合わせはwokashi@bignose.co.jp

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