福井県敦賀市と美浜町の写真愛好家でつくるグループ「五人の会」の写真展が3月24日まで、同町丹生の関西電力美浜原子力PRセンターで開かれている。各自が決めたテーマのもと過去1年間に撮りためた計43点を並べている。
同会は1991年に職場仲間5人で結成し、現在のメンバーは6人に増加。撮影テクニックを磨こうと、年5、6回の展示会を開いている。26回目となる今回は、レインボーラインから望んだ三方五湖や水晶浜、町並みなど、それぞれが自由なテーマで撮った作品3~13点を出品している。
同会の吉田俊雄代表(76)は、嶺南各地の桜を撮影した。若狭町神子の山桜を撮った作品「鐘桜」は、満開に咲く桜の木が並んだ山の斜面を薄い霧が覆う様子を撮った。吉田さんは「あえてもやがかかった時に撮ることで、桜のはかなくも美しい点を表現できたと思う」と話している。