上伊那南部地方の風景を小型無人機ドローンで空撮するツアーが9日、2日間の日程で始まった。駒ケ根観光協会(駒ケ根市)が冬場の誘客を目的に、ドローンの最大手メーカーDJI(中国)の日本法人と共同で初めて開催。操作経験があり、事前に申し込んだ県内外の12人が参加し、雪化粧した山並みや天竜川の撮影を楽しんだ。
参加者は同社製の機体を持参。同社日本法人の中村佳晴さん(39)から、写真の構図や撮影時の注意点を学んだ。まず中川村の河川公園へ行き、近くを流れる天竜川や遠方に望む南アルプスを上空約50メートルから捉え、手元のモニターを確認しながら撮影した。
横浜市の金子宣由(のぶよし)さん(56)は、都心では撮影スポットが限られるため参加したといい「雄大な信州の自然を空撮できて満足です」。一行はその後、飯島町の千人塚公園に移動し、夕映えの中央アルプスを撮影した。
撮影は各自治体に許可を得て実施。2日目は中ア千畳敷(標高約2600メートル)などで空撮を体験する。同協会は今後、同様のツアーを季節ごとに開く予定だ。