滑川市は今季のほたるいか海上観光(21日~5月6日)で、参加者へのもてなしを強化する。市場見学を新たに始めるほか、ホタルイカの桜煮の振る舞いを2年ぶりに復活させる。観光船が欠航した場合も同様にもてなすことで、天候に左右されやすい海上観光の欠点を補い、魅力アップにつなげる。11日の市議会本会議で、網谷卓朗観光課長が岩城晶巳氏の一般質問に答えた。
市によると、海上観光は強風や高波などの際は安全を考慮して中止となる。例年の出航率は60%程度だという。
観光船が欠航しても、漁はほとんどの場合行われるため、漁師からの提案で、漁が終わった後の市場見学を初めて導入。希望者に漁師らの作業風景を見てもらう。ホタルイカの入ったざるが荷さばき場にずらりと並ぶ様子も見られる。桜煮はほたるいかミュージアム1階「みち cafe wave(カフェ ウエーブ)」で、ゆでたてを提供する。欠航時は、同ミュージアムでの発光ショーの無料見学も従来通り行う。
市によると、5日時点の予約人数は1900人を超えており、最大乗船人数3千人に対して予約率は63%。このうち外国人は約150人で、米国やシンガポールが多い。休日は既にほぼ満席で、平日は余裕があるという。
この他、竹原正人、角川真人、浦田竹昭、尾崎照雄の各氏が一般質問した。予算特別委の委員長に浦田氏、副委員長に角川氏がそれぞれ選ばれた。