信州松代観光協会の事務所を置く予定の旧松代物産館

信州松代観光協会の事務所を置く予定の旧松代物産館

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松代「観光協会」で一本化 「窓口分かりにくい」声受け

信濃毎日新聞(2019年3月13日)

 長野市松代地区で観光客への情報提供や受け入れ態勢を一本化するため、新組織「信州松代観光協会(仮称)」が26日に発足する。地区内では松代観光事業振興会や松代観光推進機構など複数の観光関連団体が活動してきており、窓口が分かりにくいとの声が出ていた。「城下町松代」としての知名度が高まる中、地域のボランティア団体とも協力し、誘客の強化を図る。

 振興会はこれまで、地区内の真田宝物館にある松代物産館の運営やレンタサイクルなどを展開。観光推進機構は住民や商工関係者らでつくり、観光PRなどを担ってきた。新たな観光協会には、これら2団体が移行する。機構は2月28日、振興会は3月12日、それぞれ解散した。伝統文化の体験活動などにグループ(専科)別に取り組む住民団体「エコール・ド・まつしろ倶楽部」も加わり、観光協会の事務局を務める。

 他に、松代地区住民自治協議会や松代文化財ボランティアの会、NPO法人「夢空間松代のまちと心を育てる会」などが賛助会員として協力する予定。新組織への移行などに伴い昨年11月に閉店した旧松代物産館内に事務所を設け、ながの観光コンベンションビューロー(長野市)が運営する松代観光案内所とも連携する。

 松代地区では、2010年に市と地元が協力して誘客キャンペーン「松代イヤー」を、16年にはNHK大河ドラマ「真田丸」ゆかりの地としてPRする真田大博覧会を実施。観光客も増え、自治協会長の西村茂利さん(73)は「住民の間でも観光地としての意識が強まった」と話す。

 一方、地区内には観光に関わる団体が複数あり、それぞれが事業を展開。いずれも会員の高齢化や担い手不足といった課題も抱え、17年夏から市とも協議して新組織設立の準備を進めてきた。

 観光協会の主な事業には、外国人観光客に対応するためのウェブサイトの作成、地元の特徴を生かした体験活動と宿泊施設を組み合わせた旅行商品の提案などを構想。土産品の開発にも取り組み、収益を確保して自立した団体運営を目指す。飲食店などの新規参入を促すため、地域の空き家巡りや物件の紹介なども手掛けるという。

 エコール・ド・まつしろ倶楽部代表の八田慎蔵さん(79)は新組織について「松代に来てくれる方に喜んでもらえるまちづくりや観光事業に取り組みたい」と話している。

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