大白川の樹木を使った文陽堂NiiMo事業部の商品。ミズナラのスティック(右)とブナの間伐材で作った表札

大白川の樹木を使った文陽堂NiiMo事業部の商品。ミズナラのスティック(右)とブナの間伐材で作った表札

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焼酎、ウイスキー ミズナラの香 魚沼産材でスティック

新潟日報(2019年3月14日)

 新潟県産の木材を使って雑貨の製造販売をしている文陽堂NiiMo(ニーモ)事業部(南魚沼市)は、魚沼市大白川産のミズナラを使い、酒に香りを付けて味をまろやかにするスティックの販売を始めた。魚沼地域産の樹木を使うことで、林業再興にもつなげたいとしている。

 「ミズナラ エイジング スティック」と名付け、2月に発売した。

 ミズナラは、ウイスキーやブランデーを熟成する、たるの素材に使われている。スティックをボトルに入れるだけで、自宅で手軽に、たるで熟成したような味わいを楽しめる商品を目指し、企画した。

 スティックは、ミズナラを長さ約12センチの棒状に裁断。レーザー加工機で表面に模様を焼き付けた。焼酎やウイスキーの瓶に入れておくと、1日ほどで香りが移り、まろやかな味わいになるという。

 商品化に取り組んだ、文陽堂NiiMo事業部は「新潟 ものづくり」から名付けた。はんこ販売の同社で、異業種展開を図る。2017年に、大白川生産森林組合や新潟大の紙谷智彦名誉教授らが進める、大白川のブナ(ビーチ)を生かし、森と地域を守る「スノービーチプロジェクト」に参加。ブナの間伐材を使って昨年から、住宅の表札や店舗の看板などをオーダーで製造販売してきた。

 ブナだけでなく、大白川の他の樹木を材料にした商品を検討し、ミズナラのスティックを開発。同組合からミズナラを仕入れ、林業支援も狙った。

 同事業部を率いる今成駿吾(しかご)さん(31)は「地元材を使った商品化は、里山の環境整備につながるとともに、自然と人との共生にもなる」と話す。

 「ミズナラ エイジング スティック」は2本セットで1850円(税込み)。通販サイトなどで販売している。アドレスは、https://niimo.store/

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