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信州ぐるり1周自転車旅 県、モデルルート設定へ

信濃毎日新聞(2019年3月15日)

 県は14日、自転車の安全で快適な利用条例に基づく、県自転車活用推進計画案を示した。利用促進や観光振興の一環で、県内を1周できる長さ約700キロのモデルルートを将来設定する方針を打ち出した。市町村や自転車愛好家らの意見を踏まえ、2022年度までにルートを決める予定だ。

 推進計画案は、観光団体や交通事業者、自治体などの関係者でつくる県の連絡会議に提示。モデルルートは「ジャパンアルプスサイクリングロード」と名付ける。諏訪湖周と千曲川(上田市〜長野市)の各サイクリングロード、北アルプス地域(安曇野市〜北安曇郡小谷村)の3カ所は決定済み。案内標識を整備したり、情報発信を強化したりするという。

 県道路管理課は「日本アルプスの眺望が楽しめる。海外からの誘客も図りたい」と説明。決定済み以外のルートは、市町村や民間と検討するとし「多くの人から提案を頂きたい」としている。

 計画案は自転車の事故発生件数を17年の928件から22年に780件とする数値目標を盛った。自転車の専用道や通行位置を示す路面標示などがある「自転車通行空間」の整備距離は、17年度の25キロから22年度に180キロに延ばす目標だ。県は19年度当初予算に、整備費3億2200万円を計上した。

 計画は、3月中に開く県の部局長会議で正式決定する。計画期間は18〜22年度の5年間で、年度ごとに評価・検証する。同条例は、県会2月定例会で可決した。

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