3月16~18日に特別公開される旧古河屋別邸=3月14日、福井県小浜市北塩屋

3月16~18日に特別公開される旧古河屋別邸=3月14日、福井県小浜市北塩屋

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北前船の豪商、旧古河屋別邸見て 小浜市9年ぶり公開

福井新聞(2019年3月15日)

 昨年5月に文化庁の日本遺産「北前船寄港地・船主集落」に福井県小浜市が追加認定されたのを受け、同市は3月16~18日、北前船ゆかりの「旧古河屋別邸」(同市北塩屋)を2010年以来9年ぶりに特別公開する。江戸時代、小浜藩主も訪れたという別邸は、庭園鑑賞のため縁側の角柱が取り除かれているなど、高度な建築技術が施されている。市の担当者は「古河屋の繁栄を示す豪華な造りの建物。北前船で栄えた小浜を感じ取ってほしい」と来場を呼び掛けている。

 古河屋は江戸時代、北前船の回船問屋や金融業などを営んだ豪商。別邸(通称・護松園)は古河屋の全盛期、1815年に建築された。本宅は86年に取り壊されたが、別邸はそのまま残され1956年、市民が個人で買い取った。

 建物は玄関や書院、控えの間などがある数寄屋風書院造り。庭園の眺望を良くするため縁側の角柱がないのが特徴的だ。書院のふすま絵などは、狩野派一門によって描かれており、贅(ぜい)がつくされていることが分かる。1階には8部屋、2階には月を眺めるための「月見の間」が設けられている。建物、庭園とも98年に県の有形文化財に指定されている。

 別邸は2007年から08年に掛け、県と市の補助金を活用して修復が行われ、10年に期間限定で一般公開された。以降は所有者の事情などで公開されていなかった。

 今回は日本遺産への追加認定を受けて実施。元々、昨秋に公開を予定していたが、昨年9月の台風21号で庭園外側の塀が倒壊。雨漏りも発生したことなどから市が修繕し、ようやく公開にこぎ着けた。

 公開時間は午前10時~午後4時。16、17日の午後1時半~同2時は、市職員がギャラリートークを行う。来場者には「北前船日本遺産推進協議会」が発行した、全国の北前船日本遺産認定地を紹介したガイドブックが贈られる。別邸近くに駐車スペースがないため、市は西津小または西津公民館の駐車場利用を呼び掛けている。問い合わせは市教委文化課=電話0770(64)6034。


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