須坂市動物園の「顔」を決める今年の代表動物選挙で、雄のアカカンガルー「イッチ」が1位になった。年間パスポートのイラストなどに登場するほか、イッチ関連の催しを月1回開く構想もある。
選挙は9日に告示され、17日まで来園者の投票を受け付けた。期間中の来園者4101人のうち1803人が投票。イッチは260票を得て、2位のロバ「アイボン」との接戦を17票差で制した。
イッチは、かつて人気を集めた「ハッチ」の孫で、2016年に同園に来た。現在は雌の「おとひめ」と子どもの「リュウ」と暮らす。イッチとリュウに血のつながりはないが、リュウが時折イッチの上に乗っても動じない「父親ぶり」が人気だという。
選挙でアカカンガルーが1位になるのは初めて。担当飼育員の松本妃華さん(24)は「須坂市動物園といえばアカカンガルーと思ってもらえるよう、イッチには動物園のPRを頑張ってもらいたい」と期待していた。
選挙は、ハッチが09年に死んだ後、次の人気者を来園者に決めてもらおうと11年から毎年開いている。