新たに設けられた通路でトレーニングするシュン。目の前のアシカに親子もくぎ付けだ

新たに設けられた通路でトレーニングするシュン。目の前のアシカに親子もくぎ付けだ

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アシカ、目の前の専用通路で訓練 長野の城山動物園

信濃毎日新聞(2019年3月19日)

 長野市の城山動物園が、アシカのトレーニングのための専用通路を飼育用プール脇に新設した。ボールを口で受け止めて投げ返す得意のパフォーマンスなどを、訪れた人により間近で見てもらおう―と整備。健康状態を確かめやすくなった上に、「迫力がある」と人気を集めている。

 新通路は1月に設けた。飼育用プールからニホンザルの猿山方面に向かう全長約14メートルで、両脇に高さ1・2メートルほどの柵がある。現在はただ1頭飼育中のカリフォルニアアシカの雄「シュン」が利用。週に数日、午後3時半ごろから約15分間のトレーニング時間には、通路に敷かれた赤いマットの上を、シュンが歩いたり滑ったりする姿が見られる。

 担当飼育員の山口美寿寿(みすず)さん(42)によると、シュンは新しいものに慎重になる性格があるという。通路に慣れるのに少し時間がかかったが、これまでできなかった体重測定もできるようになった。

 トレーニング時間になると柵の周りに来園者が集まり、近くで写真を撮って楽しんでいる。山口さんは「水の中とは違ったアシカの様子を見てもらえます」と来園を呼び掛けている。

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