「おいで祭り」の名で知られる気多大社(羽咋市)の平国祭(へいこくさい)は18日、神輿(みこし)行列の巡行が始まった。「寒さも気多のおいでまで」と言われる祭礼で、先導する神馬(しんめ)が「カッポ、カッポ」とひづめの音を響かせ、能登路に春の到来を告げた。
霜が降りる冷え込みの中、神職や烏帽子(えぼし)姿の若衆「白丁(はくちょう)ら約20人が大社を出発した。沿道の軒先では出迎えた住民が手を合わせたり、おみくじを引いたりする姿が見られた。
祭りは、主祭神の大国主命(おおくにぬしのみこと)が邪神を征伐し、能登を平定したとの伝承に由来する。巡行の初日は志賀町方面を回り、23日まで羽咋、志賀、中能登、七尾の2市2町を巡る。