競りにかけられる海上養殖と陸上養殖の「いみずサクラマス」=新湊漁港

競りにかけられる海上養殖と陸上養殖の「いみずサクラマス」=新湊漁港

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いみずサクラマス初競り 海上養殖の成育順調

北日本新聞(2019年3月20日)

 射水市内で完全養殖されている「いみずサクラマス」の今シーズンの初競りが19日、同市八幡町の新湊漁港で行われた。増産に向けて昨年11月から進められている海上いけすでの成育も順調で、5月末までに陸上養殖と合わせて千~2千匹を競りに出す。一方で、昨年5月末のいみずサクラマスの初競りと比べて価格は大幅にダウンした。

 射水市で進められているのは、採卵と魚の育成を一つの地域で繰り返す「完全循環型」の養殖。淡水の大門漁協と海水の堀岡養殖漁協(新湊)が育成を担い、市役所などを含めた「射水サクラマス市場化推進協議会」が特産化を目指している。

 現在、堀岡養殖漁協では約1万匹を育成する。昨年11月に6千匹を放流した海上いけすでの成育率は90%ほどで、冬場の寄り回り波などの影響はほぼなく順調だ。今シーズンは6月末までに、陸上養殖と合わせて全体で1万5千匹の出荷を予定している。

 競りへの出荷は試験的な要素が強く、仲買人らの市場評価を今後の生産・出荷体制に反映させることが狙いだ。昨年5月の初競りでは、ノドグロと同等の高級魚として扱われ、生け締めにした1・5キロ前後の1匹に3800~5500円の価格が付いた。

 今回は、生け締めにした重さ1キロ前後の陸上養殖10匹と海上養殖10匹を出荷。1匹当たりの価格は最高でも2800円にとどまった。大幅ダウンの理由について、協議会は▽昨年の初競りが「ご祝儀相場」だった▽昨年に比べて出荷時期が早く個体が小さい▽定置網に豊富な魚種が掛かり相対的に価格が下がった-などの理由があるとみる。

 協議会は今後、毎週火・金曜にサクラマスを出荷し、価格やニーズなどを分析する。価格が低く推移すれば、あらためて販売戦略を練り直す。

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