山並みを背景に走る上高地線の電車

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アルピコ交通、山岳路線を持つ私鉄の「パーミル会」加入

信濃毎日新聞(2019年3月21日)

 上高地線(松本―新島々間)を運行するアルピコ交通(松本市)が22日、山岳路線を持つ全国の私鉄でつくる「全国登山鉄道‰(パーミル)会」に加入し、連携して観光客誘致や路線のPRに乗り出す。同社担当者は「全国的規模で私鉄が連携する例は珍しい」とし、効果に期待する。
 パーミルは線路の勾配などを示す際に使う単位で、同会は2009年発足。箱根登山鉄道(神奈川)や富士急行(山梨)など、路線の急勾配や沿線の観光地で知られる路線を持つ県外の私鉄6社でつくる。結成を呼び掛けた南海電気鉄道(大阪)によると、同会は沿線各地でイベントを開き、観光パンフレットの配布やグッズの販売などで観光客の掘り起こしに努めている。
 6社の路線勾配は90‰(千メートル当たり90メートル上る)から40‰と急。上高地線は最も急な所でも21・4‰で山岳路線とまでは言えないが、バスを乗り継いで北アルプスに向かう利用客が多いことから、アルピコが加入を申し出た。23日には早速、南海電鉄難波駅(大阪市)でのイベントに参加し上高地の魅力をPRする。
 上高地線の2017年度の利用客数は169万人で、うち14万人がバスを乗り継いで北アに向かう観光客や登山客。同社鉄道事業部の隠居哲矢部長は「全国に向けて山岳観光地をアピールしていきたい」と話している。

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