「足羽川ぼんぼり物語」で河川敷に設けられた「桜床」。今年は紅白幕の代わりに陣幕で飾る=2018年4月、福井県福井市の足羽川堤防(実行委員会提供)

「足羽川ぼんぼり物語」で河川敷に設けられた「桜床」。今年は紅白幕の代わりに陣幕で飾る=2018年4月、福井県福井市の足羽川堤防(実行委員会提供)

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桜の名所、足羽川堤防を照らす 3月30日からイベント

福井新聞(2019年3月22日)

 今春のふくい桜まつりで「越前時代行列」の休止が決まった中、福井県福井市の足羽川堤防に設ける花見桟敷「桜床」を陣幕で飾って歴史の雰囲気を楽しんでもらおうと、桜並木をぼんぼりの明かりで照らすイベント「足羽川ぼんぼり物語」の実行委員会が準備を進めている。

 「足羽川ぼんぼり物語」は、2009年を最後に中止となった堤防のぼんぼり設置を、足羽地区の住民有志らによる実行委が15年に復活させた。河川敷にやぐらを組んだ「桜床」で間近に花見が楽しめ、好評を集めている。

 ふくい桜まつり(旧称ふくい春まつり)に合わせて毎年開いてきたが、今年は財政難に陥った市の負担金減額に伴い、まつりのメインイベントの越前時代行列が休止に。実行委は「それでも城下町の歴史を感じる風景を残したい」と、「桜床」のやぐらを囲っていた紅白幕の代わりに陣幕を新調することにした。

 今年のイベント会期は3月30日から4月14日まで。初日に、ふくい桜まつりのオープニングセレモニーが「桜床」で開かれる。桜橋南詰め付近の河川敷に広さ約36畳の桟敷を設け、越前松平家の葵紋が入ったえんじ色の陣幕で周囲約20メートルを囲う計画。

 実行委は福井県に特化したクラウドファンディングサービス「ミラカナ」で資金を募集中。陣幕の製作費と傷んだぼんぼりの補修費を合わせて目標額を75万円に設定し、3月26日まで資金の支援を募っている。

 支援者には、オープニングセレモニーで行われる鏡開きやお座敷遊びの参加権、越前和紙を使った桜柄のタンブラーや文具セットなどのリターン(返礼)を用意した。実行委の木下誠也さんは「資金の募集を通じてイベントに親しんでもらうきっかけにもしたい」と話している。

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