制限時間内に自転車でチェックポイント(CP)を回って得点を競う「サイクルロゲイニング」が23日、諏訪地方で初めて開かれた。自転車による観光振興を目指す市民グループ「諏訪湖八ケ岳自転車活用推進協議会」が主催。県内外からの参加者32人が、諏訪湖畔や八ケ岳山麓を駆け回った。
CPは、同協議会などが設置を進めている木製サイクルスタンドがある6市町村の飲食店や美術館、入浴施設など32施設。諏訪郡下諏訪町の諏訪湖畔に設けた発着点からの距離や標高に応じ、20〜600ポイントを与える。
4時間20分以内に発着点に戻るルールで、どのCPをどんな順で回るかは自由。各CPのサイクルスタンドに自転車を引っかけ、写真を撮影して到達を証明する。各施設で飲食したり、買い物したりすると追加点が与えられる。
1チームは1〜4人で、スタート直前に配られた地図を基にペダルを踏んだ。塩尻市の会社員百瀬篤志さん(37)は「諏訪湖の向こうに見える山など、いろいろな景色を楽しめた」と満喫していた。茅野市北山の自営業、片山信さん(59)が2030ポイントで優勝した。
同協議会はスタンドを増やし、今秋も大会を開く方針だ。代表の小口良平さん(38)=上伊那郡辰野町=は「諏訪の四季折々の景色や食べ物を体験できるイベントとして定着させたい」と話していた。