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上高地線の電車、間近に 松本の車両所で催し

信濃毎日新聞(2019年3月25日)

 上高地線(松本―新島々駅、14・4キロ)を運行するアルピコ交通(松本市)と新村駅周辺の住民でつくる「上高地線応援隊」は24日、恒例の「上高地線ふるさと鉄道まつり」を新村駅に隣接する新村車両所で開いた=写真。普段は入ることのできない車両基地を公開し、親子連れとファンでにぎわった。

 車両基地内には上高地線の現役車両3000形とかつて走った丸みを帯びた車体の5000形や電気機関車などが並んだ。3000形の運転席では運転士が子どもたちにハンドルの扱い方を解説。車庫では市内の鉄道模型サークルのメンバーによる手作りのNゲージ模型の運転もあり、熱心にファンが眺めていた。

 「まつり」は上高地線の利用促進を図る目的で毎年3月に開き12回目。4歳と2歳の息子と訪れた松本市渚の小野美弥子さん(38)は「電車をすぐ近くで見る機会は少ないので子どもたちもうれしそう」と笑顔だった。

 これまで車内公開していた5000形は、老朽化による安全面の問題から同社が1月から立ち入り禁止にしている。応援隊の山口茂代表(66)は「寂しいが、今後もアイデアを出して楽しいイベントにしていきたい」と話した。

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