県内でもサクランボ生産が盛んな中野市農協は25日、ハウス栽培のサクランボの出荷を始めた。同市金井のぶどう集出荷センターでは、深い赤色のルビーのような果実が詰まった化粧箱が並び、農協の担当者が、色の付き具合や傷の有無などを丁寧に確かめていた。
初日は「佐藤錦」「高砂(たかさご)」「香夏錦(こうかにしき)」の3品種計20キロを県内や大阪の市場に出荷した。農協によると、販売価格は300グラム入りの化粧箱1箱で1万円ほど。昨年よりも1週間遅い初出荷だが、生育は順調で、糖度も色の付き具合も良好だという。
ハウス栽培物の出荷は5月中旬にピークを迎えて、6月上旬まで続く予定。その後は露地物が出回り、出荷は7月上旬まで続く見通しだ。農協は、2019年度の出荷目標を12トンとしている。