年代ごとに自社製品を展示したセイコーエプソンの「ものづくり歴史館」

年代ごとに自社製品を展示したセイコーエプソンの「ものづくり歴史館」

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技の系譜、目前に 諏訪のエプソン「歴史館」一般公開

信濃毎日新聞(2019年3月26日)

 セイコーエプソン(諏訪市)は25日、本社内にある展示室「ものづくり歴史館」を一部リニューアルし、一般見学者の受け入れを始めた。これまで新入社員や取引先に公開していたが、社外から見学希望が寄せられるようになり、受け入れ態勢を整えた。同社は、一般消費者向けからビジネス分野へと事業領域の転換を進めているが、これまで築いてきた地域住民とのつながりを維持する目的もある。

 ものづくり歴史館はエプソンの歴史や製品を紹介する施設で、2004年開設。広さ920平方メートルで、腕時計やプリンター、プロジェクターといった自社製品計約1500点を展示している。

 リニューアルでは、腕時計の製造をルーツとする技術の系譜が伝わりやすいように展示を工夫。製品を年代ごとに展示するコーナーを設け、1968(昭和43)年発売の世界初の小型デジタルプリンター「EP―101」や、69年に商品化した世界初の水晶式腕時計「クオーツアストロン」などを目立たせた。

 同社は主に中高生らの見学を想定しており、「若い世代に、製品の根幹にある技術を知ってもらいたい」(総務部)としている。

 ものづくり歴史館を見学できるのは平日の午前9時〜午後5時。見学の2週間前までに同社ホームページで申し込む。無料。

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