福井県おおい町成海の関西電力エネルギーPR施設「エルガイアおおい」は3月23日から、映像が立体的に見える仮想現実(VR)ゴーグルに対応した原発紹介番組の上映を始めた。これまで主に大飯、美浜両原発の見学会でしか見られなかった原子炉建屋内などのVR映像が観賞できる。
同施設は観光客や地元住民が訪れる「うみんぴあ大飯」内にあることから、より多くの人に原発の仕組みや安全対策を知ってもらうのが狙い。22日に報道機関に公開した。
シアターで上映中の番組「バーチャル見学ツアー 原子力発電所」を再編集。原子炉格納容器内や使用済み燃料ピット内などのVR映像を追加。原子炉容器が下からせり出してくる映像は、大きさや構造がよく分かるような演出になっている。ガイドのアナウンスに合わせ、ゴーグルで3次元のVR映像を楽しんだり、ゴーグルを外してスクリーンの2次元映像を見たりする。上映時間は約20分。
吉武幸一郎館長は「大きさのイメージがつかみにくい発電所の施設を、よりリアルな映像で体感してほしい」と来場を呼び掛けている。
上映は午前10時10分、午後1時10分、同3時10分からの1日3回で観賞無料。月曜休館。