修復した鳥居の前で新調したのぼりを揚げる氏子ら

修復した鳥居の前で新調したのぼりを揚げる氏子ら

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鳥居・のぼり輝き再び 新湊の日吉神社

北日本新聞(2019年4月1日)

 射水市立町(新湊)の日吉神社の氏子が、老朽化した鳥居とのぼりを修復・新調した。修復で役割を終えた鳥居の木材で作った「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿の木像を、同神社の大伴史泰宮司が奉納。31日に同神社で報告祭が行われ、氏子らが地元の心のよりどころを大切にする気持ちを新たにした。

 日吉神社は三仏を祭るお堂が発祥とされる。比叡山の神様を祭る神仏習合の歴史を持ち、1712年に現在の場所に遷座した。地元の宮大工・高瀬輔太郎が拝殿を造り、弟の竹之助が2体の猿の随神を寄進したと伝わる。

 2017年夏に、鳥居の基礎の木材が腐食していることが分かり、氏子が修復を計画。昨年10月に完成し、腐食が進まないように銅板を張り付けた。併せて鳥居前に揚げる赤いのぼりも新調した。

 同神社に祭られている猿の随神にちなみ、大伴宮司は南砺市井波の彫刻師、南部白雲さんに彫刻の制作を依頼。腐食した鳥居の主柱のうち使える部分で3体を仕上げてもらった。

 この日は氏子ら約30人が集まり、鳥居の修復とのぼりの新調を祝った。同神社総代会の花木哲男代表(73)は「地域で大切にされてきた神社を、これからも守っていきたい」と決意を込めた。

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