滑川市中川原のほたるいかミュージアムは、海の生物のおなか側が見られる一風変わった展示「裏リウム」に力を入れている。2016年夏にダイオウグソクムシを使って始めて以来、対象魚種を増やしている。3月からは市特産のホタルイカが仲間入り。「普段は見られない姿がのぞけて面白い」と来館者に好評だ。
ほたるいかミュージアムは、ホタルイカ漁が行われる3~5月、発光ショーをメインとして営業する。シーズン以外でも来館者を楽しませようと、観賞用水槽のレンタル会社、ユウ・アクアライフ(富山市)と連携し裏リウムを始めた。
ダイオウグソクムシやヒカリキンメダイ、ウチワエビなどを展示。今年2月にカブトガニ、3月20日の発光ショー開始に合わせてホタルイカをそれぞれ加え、計8種となった。
ミラーを通し、真下からの目線で水槽を見られるようになっており、エビ、カニ類の複雑な足の付き方などがよく分かる。体の発光器がおなか側に付いているホタルイカの鑑賞にも適しているという。
岐阜県から訪れ、初めて裏リウムを見た田中実さん(67)は「エビを裏側から見ると面白かった。他では見たことがない珍しい発想の展示」と話していた。
他県の水族館関係者からも好評で、同ミュージアムは今後もコーナーを充実させたい考え。