福井県大野市下若生子の麻那姫湖畔に立つ麻那姫像の雪囲いが4月1日、撤去された。膨らんだ桜のつぼみが春の訪れを感じさせる中、約4カ月ぶりに黄金のヒロインが姿を現した。
麻那姫は昔、大干ばつから村人を救うため、真名川に身を投じて自らを竜神にささげたと伝えられ、1992年に像が建てられた。
青銅の表面を金箔で仕上げてある像は高さ3・5メートル。冬季は傷まないように囲いをしている。今年は雪が少なく、例年より約2週間前倒しの作業となった。
この日は朝から作業員が組まれている丸太を手作業で解体。像を覆っていたブルーシートが外されると、柔らかな表情の麻那姫像がお目見えした。