水しぶきを上げながら樽を奪い合う男衆=能登町藤波

水しぶきを上げながら樽を奪い合う男衆=能登町藤波

石川県 祭り・催し

田で海で樽争奪戦 能登町、豊作・豊漁祈り「酒樽がえし」

北國新聞(2019年4月3日)

 田や海に飛び込んで樽(たる)を奪い合う奇祭「酒(さか)樽がえし」は2日、能登町藤波で行われた。寒風が吹く中、下帯姿の男衆が泥まみれになりながら一斗(いっと)樽の争奪戦を繰り広げ、豊作と豊漁を祈った。
 神目(かんのめ)神社でおはらいを受けた20~60代の男衆13人は樽に日本酒9升を注いで担ぎ、「わっしょい、わっしょい」と掛け声を上げながら境内を出発した。
 朝は雪が降り、例年以上に厳しい寒さとなったが、男衆は酒を回し飲みして気合を高めた。水田になだれ込むと、樽を頭上に持ち上げたり、落としたりして追い掛けた。泥だらけのまま浅瀬の海に飛び込み、水しぶきを上げながら樽を激しく奪い合い、観衆が拍手を送った。

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