約100句が並ぶ武生花鳥俳句会の60周年記念展=4月2日、福井県越前市ふるさとギャラリー叔羅

約100句が並ぶ武生花鳥俳句会の60周年記念展=4月2日、福井県越前市ふるさとギャラリー叔羅

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花鳥風月、武生花鳥俳句会60周年記念展

福井新聞(2019年4月3日)

 武生花鳥俳句会の60周年記念展(福井新聞社後援)が4月2日、福井県越前市ふるさとギャラリー叔羅(しくら)で始まった。俳句の原点となる花鳥風月を題材としつつ、人の営みや暮らし、命の輝き、はかなさにも目を向けた作品約100句が並ぶ。4日まで。

 村上雪さん(同市)の「椿落つこの世に椿咲くかぎり」は人間を含め、この世のあらゆるもの全ては、ツバキのように咲いては落ちる輪廻(りんね)の中にあることをしたためた。山岸世詩明(よしあき)さん(鯖江市)は「屠蘇(とそ)つくる臭いうつりし割烹着(かっぽうぎ)」と生活の場面に目を向け、日本の女性の苦労や強さを表した。

 同俳句会は越前市を中心に約20人の会員が所属しており、60年の節目の記念展に自身の句を短冊や色紙にしたためた。女性会員らでつくる「こでまり俳句会」や、鯖江花鳥俳句会の会員らも作品を寄せた。

 山野草の愛好団体の草景倶楽部(越前市)と水石の尚山会(鯖江市)も協賛で、約170点を展示している。

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