「令和」と書かれた額を手に記念撮影する子どもたち=高岡市万葉歴史館

「令和」と書かれた額を手に記念撮影する子どもたち=高岡市万葉歴史館

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特別展「令和と万葉集」始まる 高岡市万葉歴史館

北日本新聞(2019年4月4日)

 高岡市万葉歴史館で3日、新元号「令和」を記念した特別展「『令和』と『万葉集』~家持の父大伴旅人と梅花の宴~」が始まり、県内外からの来館者でにぎわった。

 令和は、大伴家持の父、旅人が太宰府で開いた梅花の宴に由来する。

 館内には同館が所蔵する「西本願寺本万葉集(複製)」や「寛永版本万葉集」など関連資料約20点が展示されている。「令和」の典拠となった万葉集巻五の「梅花の歌」の序文の該当箇所には矢印が付けられ、訪れた人たちがじっくり見入っていた。射水市の祖父母と訪れた、さいたま市の高校2年生、田中珠貴さん(16)は「複製でも本物を見ている気分で感動した。和歌が書かれた太宰府にも行ってみたい」と話した。

 「令和」と書かれた額を持って記念撮影するコーナもあり、訪れた人たちが新元号を発表した菅義偉官房長官のように、額を掲げて記念撮影を楽しんでいた。


■記念スタンプを制作
 高岡市は、新元号「令和」を刻印した記念スタンプを制作する。市万葉歴史館と高岡御車山(みくるまやま)会館の2種類を用意。各施設に5月1日から設置して10連休で訪れる観光客らに利用してもらい、万葉ゆかりの伏木地区と市中心部の周遊を促す。3日の会見で説明した高橋正樹市長は、関連行事の内容充実や万葉故地との交流など、注目が集まる万葉集を高岡の魅力発信や観光振興に生かす考えを示した。

 スタンプは来館者が利用でき、新元号初日となる5月1日は高岡御車山祭も行われることから、この日限定の記念台紙(A4判)を数千枚ずつ用意して特別な思い出にしてもらう。現在2種類ともデザインを最終調整している。

 市長は毎年秋の「万葉集全20巻朗唱の会」で、新元号の由来になった万葉集巻五の梅の花の歌にスポットを当てた企画を検討すると説明。「市内の各施設や地域、全国の万葉故地との連携を考え、さまざまなアイデアを出していきたい」と話した。

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