伊那市出身で、映像や舞台作品のヘアメークや衣装を総合して担当する「人物デザイナー」の柘植(つげ)伊佐夫さん(59)=東京都=の作品展が6日から、同市の信州高遠美術館で開かれる。自らがデザインし、NHK大河ドラマの「龍馬伝」「平清盛」などで実際に役者が着た衣装や小道具計約50点を展示する。5月19日まで。
2010〜18年に柘植さんが手掛けた作品から衣装や小道具を選んだ。龍馬伝の坂本龍馬役の福山雅治さんやドラマ「精霊の守(も)り人」の主役の綾瀬はるかさんらが着用した衣装を並べる。
柘植さんは、映画などの衣装などを担当する際、最初に監督らとコンセプトを決め、その後、手書きで衣装のデザインを描き始めるという。その段階で役者が決まっていると「その人のことを思って書き込めるので、よりイメージが湧く」と話す。
作品展のタイトルは「UNITY(ユニティ)」。統一などの意味があり、衣装や小道具、ヘアメークなどを複合している自身の仕事にちなんで名付けた。柘植さんは「めったに集まらない作品なので、ぜひ楽しんでほしい」と話している。
午前9時〜午後5時。高校生以上800円、小中学生250円。20日午後1時半からは柘植さんのトークイベントがある。5月1、7、8、14日休館。