リュウグウノツカイに似た魚「アカナマダ」が5日、射水市新湊沖の定置網に掛かり、魚津市の魚津水族館に運び込まれた。同館によると、富山湾では珍しい魚だが、今年は県内での捕獲が相次いでおり、6匹目になる。6、7の両日に同館で展示する。
同館の記録によると、昨年以前は、県内でアカナマダが捕獲されたのは1988年1月の1例のみだった。今年は2月から3月に氷見、魚津、射水の3市で計5匹揚がり、異例の多さとなっている。
アカナマダは、南方系の魚とみられ、太平洋側でよく捕獲される。肛門から墨を噴出するのが特徴。
今回捕獲されたのは全長1・29メートルの雌で、重さ5・32キロ。胃は空だった。既に死んでいるが、背びれの赤色がきれいに残っているという。