あいの風とやま鉄道の観光列車「一万三千尺物語」の出発式が6日、富山駅で開かれ、運行開始を待ちわびた乗客や鉄道ファンらが祝った。
同社の日吉敏幸社長が「富山県の魅力を丸ごと体感していただける列車になった」とあいさつ。県観光・交通振興局の猪俣明彦局長が祝辞を述べ、宮口良一駅長らと共にテープカットした。
あいの風とやま鉄道ファンクラブを代表し、月岡小学校4年の池上想乃果(ののか)さん(9)と弟で同2年の想汰君(7)が宮口駅長と発車の合図を出した。富山市内で開催中の第65回全国チンドンコンクールに出場している「チンドンまいどはや」の演奏もあった。
同列車は、3両編成の旧型車両413系を改造した同社初の観光列車。県産食材を楽しめる「富山湾鮨(ずし)」と「懐石料理」の2コースがあり、土日や祝日を中心に1日2本運行する。