曳山を組み立てた状態で格納できる曳山蔵。左奥は田町公民館の入り口=射水市大門

曳山を組み立てた状態で格納できる曳山蔵。左奥は田町公民館の入り口=射水市大門

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公民館・曳山蔵が完成 射水市大門田町自治会

北日本新聞(2019年4月7日)

 射水市大門田町自治会(佐々木征夫会長)が昨年秋から建設を進めてきた「田町公民館・曳山(ひきやま)蔵」が完成した。蔵の高さは9・5メートルあり曳山を組み立てた状態で格納できるため、組み立てや解体などまつり準備の負担軽減が期待できる。6日は大門総合会館で祝賀会があり、関係者約80人が地域の発展と曳山を守り続ける思いを新たにした。

 新たな建屋は老朽化した旧公民館を取り壊した跡地約230平方メートルに建設した。鉄骨造りの曳山蔵には山車を彩る花や提灯(ちょうちん)の保管スペースを、木造平屋の公民館には集会室や台所をそれぞれ備えた。

 田町は毎年10月に行われる大門曳山まつりの山町の一つ。これまで、曳山は解体した状態で公民館近くにある倉庫に保管していたため、まつり当日に早朝から保存会メンバーが組み立てを行い、夜の巡行終了後に解体と倉庫への搬入作業を行う必要があった。曳山蔵の完成に伴い、作業負担を大幅に軽減できる。

 祝賀会で佐々木会長は「大切な文化財を次世代に継承していく思いを込めた。公民館と曳山蔵をシンボルとし、大門地域の活性化につなげたい」とあいさつ。夏野元志市長と吉野省三市議会議長が祝辞を述べ、海老克昌県議の発声で乾杯した。アトラクションでは田町曳山囃子方による演奏や尺八と琴の共演があった。

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