富山市中心市街地の魅力を伝えようと、富山大生らでつくる「街なかメイクアップサポーター」は今春、県内の大学や専門学校の新入生向けの情報誌「Flat(フラット)」を作った。大学構内などで約5千部を配布し、飲食店や観光スポット、市内電車、まちなかイベントなどの情報を紹介する。
街なかメイクアップサポーターは、富山市の総曲輪通りの富山まちなか研究室を拠点に活動。編集に携わった学生約20人の多くが、入学当初は中心市街地についての知識がなく、「総曲輪」の読み方も分からなかったという。「後輩たちに同じ思いをしてほしくない」と、自身の経験を基に新入生にとって必要な情報を提供することにした。
昨年11月から編集会議を重ね、特集テーマやレイアウトなどを決め、取材や写真撮影も行った。総曲輪通りや中央通り周辺の飲食や雑貨などの店舗情報のほか、市内電車の乗り方、季節ごとの市内催事などをA5判12ページにまとめた。
「フラット」の名称には、「何となく"ふらっと"街へ」「街に行きづらいというハードルを低く"平ら"に」との思いを込めた。リーダーの山越茉侑さん(富山大3年)は「街なかは魅力がいっぱい。新入生が情報誌をバッグに入れ、気軽に街なかに遊びに来てくれたらうれしい」と話した。