福井県大野市の調味料や食材にこだわった朝食を味わえる「めぐみごはん」=同市篠座のカフェ&ゲストハウス「ナマケモノ」

福井県大野市の調味料や食材にこだわった朝食を味わえる「めぐみごはん」=同市篠座のカフェ&ゲストハウス「ナマケモノ」

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「越前大野で朝食を」 旬満載、めぐみごはん提供

福井新聞(2019年4月9日)

 早起きしたら大野で、おいしい朝ご飯はいかが-。地元の調味料や、旬の食材にこだわった朝食「めぐみごはん」の提供が、福井県大野市の旅館で始まった。地域おこし協力隊と店舗が一体となって進めており、地産地消の促進や観光資源化に向け、新たな大野ブランドとしての定着に期待を込めている。
 
 大野の朝ご飯を広めようという取り組みが始まったのは2年前。市内で早朝から営業する食事どころはほとんどなく、天空の大野城を見に来た観光客は、コンビニのおにぎりやパンを朝食にしていた。その光景を見た地域おこし協力隊員が「大野で朝ご飯が食べられるところがあればいい」との思いから活動を開始した。

 今回、地域活性化にもつなげようと「めぐみごはん」と名付けて活動をリニューアルした。新たに作ったパンフレットでは、単に朝ご飯が食べられるだけでなく、大野特産の食材が味わえることを強調。観光客だけでなく、大野市民もターゲットとして地産地消の促進と地元食材の魅力を再確認してもらうことも狙いだ。

 中心となって企画を進める地域おこし協力隊の村田悠紀子さん(29)は「めぐみごはんで朝から少しぜいたくをして充実した一日のスタートを切ってほしい。大野の大地の恵みを感じてもらえたら」と笑顔で話した。

 めぐみごはんが味わえるのは、旅館ふじや、カフェ&ゲストハウス「ナマケモノ」、扇屋旅館、俵屋旅館の4店。宿泊しなくても朝ご飯だけ食べることができ、入浴が可能な店舗もある。大野の名水で育てた米や上庄さといもなど地元の食材がふんだんに使われており、各店舗の工夫が詰まった1食が用意されている。

 メニューは季節によって変更され、いずれの店舗も前日の午後5時までに予約が必要。

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