みなみ信州農協青年部果樹班の若手農家6人が13日、自家栽培のリンゴで醸造したシードル「THECOZY(ザ・コージー)」を発売する。昨年7月に初めて商品化し、2年目。今年はリンゴ6品種に加え、ラ・フランスも原材料に合わせたことで香り高い味わいとなった。
750ミリリットル入りに加え、ハーフボトル(375ミリリットル)も商品化。開発チームには飯田市の農家1軒が新たに加わり、リンゴも千秋と王林の2種を増やした。ラベルは市内などで開く「いいだ人形劇フェスタ」をイメージした。
心地よさを意味する英語から名付けた商品名には、使ったリンゴの多くが栽培された地名の同市「座光寺(ざこうじ)」もかけている。チームは今後、増産や販路拡大に向けて酒販免許を持つ法人設立も検討する。リーダーで座光寺の農家福田博之さん(41)は「仲間が増え、より多くの品種をブレンドした。飯田下伊那を代表する商品に育てたい」と意気込んでいる。
750ミリリットル(税別1800円)は370本、375ミリリットル(同1200円)は300本限定。市内の農産物直売所「およりてふぁーむ」、豊丘村の道の駅「南信州とよおかマルシェ」など12カ所で販売する。27日からは松川町の松川インター直売所「もなりん」にも並ぶ。