新元号「令和」に関連する絵画や書籍を集めた記念コーナーが10日、富山市舟橋南町の高志の国文学館に設けられた。5月13日まで。
「令和」の由来を知ってもらおうと、同館で開催中の大伴家持生誕1300年記念企画展「家持発見 響き合う詩歌と絵画」(北日本新聞社共催)に合わせて展示した。
江戸時代に木版印刷された「寛永版本万葉集」や、家持の歌をモチーフにした日本画家、能島和明さんの「照れる月夜(つくよ)に」、日本北陸書道院理事長の青柳志郎さん(富山市)の書「令和」など7点を並べた。
館長の中西進さんの著作「万葉論集」第3巻も展示。令和の典拠となった「梅花の歌32首」が詠まれた「梅花の宴」について論じた部分を紹介しており、訪れた人々が熱心に見入った。
来場した入善町青島の大学4年生、吉井晃洋さん(21)は「令和の由来が国際性も含んだものであったことを知り、勉強になった」と話した。