新店舗で自慢の五平餅を手にする美紀さん(右)と守さん

新店舗で自慢の五平餅を手にする美紀さん(右)と守さん

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飯田「かぶちゃん」破産経て 天竜峡近くの食堂新装オープン

信濃毎日新聞(2019年4月12日)

 干し柿など加工食品のオーナー制度で多額の資金を集め破産した「ケフィア事業振興会」の関連会社が経営していた飯田市川路のレストランを別会社が買い取り、11日、新装オープンした。このレストランの元従業員を含め、市内の主婦ら約10人を雇用。地域と観光客に愛される店を目指し、再スタートを切った。

 新店舗は、同市のJR飯田駅前で2月まで五平餅店を営んでいた日野守さん(47)と美紀さん(47)夫妻の会社が運営する。約80席の店内に、炭火焼きの五平餅などを提供するフードコートと、フランチャイズ運営のセルフ式そば店を併設。初日は地元住民らが多く訪れ、正午すぎには満席になった。

 店舗はかつて、ケフィア関連会社の「かぶちゃん農園食堂」(昨年11月破産)が運営。同市の名勝・天竜峡に近く、閉店によって一帯の活気が薄れることが懸念されていた。土地を貸す地元土地管理組合は新店舗に「地域密着」を期待し、日野さん夫妻が運営を担うことになった。

 新たな店舗名は「ボンマンジェ天龍峡」。美紀さんは「初日から地域のお客さんがたくさん来てくれて胸が詰まった」。一帯の観光振興も目指す守さんは「開店を温かく見守ってくれた地元のためにも、いい店にしていきたい」と話していた。

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