福井県と石川県との県境に近い福井県勝山市北谷町で、希少植物のミチノクフクジュソウが見頃を迎えた。黄色のかれんな花が山あいに春の訪れを告げている。
県内唯一の自生地で、市天然記念物に指定されている。暖冬だった今年は、例年より1週間ほど早い3月中旬に咲き始めた。三寒四温の中、直径2~4センチの花が至る所で咲き、棚田を"春色"に染めている。
12日はカメラを手にした人たちが訪れ、柔らかな陽光を受けた花を写真に収めた。夫婦で毎年来ているという福井市の夫婦は「静かな場所で黄色の花が映える」と心を和ませていた。