庭園を鑑賞するツアー参加者=4月13日、福井県福井市田ノ谷町の大安禅寺

庭園を鑑賞するツアー参加者=4月13日、福井県福井市田ノ谷町の大安禅寺

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庭園の美意識触れる 福井・大安禅寺など巡り

福井新聞(2019年4月14日)

 福井県福井市の市立郷土歴史博物館で開かれている春季特別展「大安禅寺の名宝」(福井新聞社共催)の関連行事「庭師とめぐる福井の名園バスツアー」が4月13日あった。参加者40人は、大安禅寺(同市田ノ谷町)など市内3カ所の庭園を巡り、庭造りに込められた思いや美意識に触れた。

 東福寺(京都市)や天龍寺(同)などの庭を手入れしている曽根造園(同)の曽根将郎社長がガイド役を務め、大安禅寺のほか、国の名勝「養浩館庭園」、一乗谷朝倉氏遺跡の庭園を見学した。

 大安禅寺の「阿吽庭(あうんてい)」では、高橋玄峰副住職が、庭と遠方の山並みを重ねて、一つの風景に見立てた借景庭園であることなどを紹介。曽根社長は「大安禅寺のような禅宗のお寺には庭が付きもので、庭の自然と打ち解けるように座禅し、修行するために設けられた」と解説した。

 本堂裏の中庭では、坂井市の雄島周辺で採石された安島石が飛び石に使われている。安島石は波紋状の美しい模様が特徴で、ツアー参加者はじっくりと鑑賞していた。

 特別展「大安禅寺の名宝」は5月6日まで。4月20日は関連行事「親子で見て"作って美味(おい)しい"名宝展バスツアー」が開かれ、和菓子作りやプチ座禅体験を楽しめる。参加を募っている。問い合わせは福井市立郷土歴史博物館=電話0776(21)0489。

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