扇沢駅で気バスの第1便に乗り込む観光客=15日、大町市

扇沢駅で気バスの第1便に乗り込む観光客=15日、大町市

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安全運転がおもてなし アルペンルート電気バス運行開始

信濃毎日新聞(2019年4月16日)

 大町市と富山県を結ぶ立山黒部アルペンルートが開通した15日、長野県側の扇沢駅(大町市)では、昨季まで稼働したトロリーバスに代わり、「関電トンネル電気バス」の運行が始まった。乗客らは乗り心地を楽しみ、関係者は安全への思いを新たにした。

 午前7時半、始発が動きだすと、約50人の関係者や黒部ダムのマスコットキャラクター「くろにょん」などが手を振って見送った。この日のアルペンルートは悪天候で富山県側の一部でバスが運休。北海道函館市の坂本俊男さん(72)は「富山県側に行けず扇沢から往復したが、運行初日に2回も乗ることができて良かった」と笑顔だった。

 運行する関西電力黒四管理事務所(大町市)によると、15日の乗車人員は約7千人。運転士たちはこの日に向け、3月中旬から本格的な運転の訓練を重ねてきたという。庶務課の阿部宏之課長は「安全運転が最大のおもてなし。運転士たちは緊張した様子だったが、良いスタートになった」と話していた。

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