「沈黙の彫刻家」として知られた故毛利武士郎さんをしのぶ「2019こぶし記展」が黒部市粟寺のシーラカンス毛利武士郎記念館で開かれている。記念館の運営に協力する県内作家23人による意欲作約70点が並ぶ。29日まで。
同館は、毛利さんのアトリエを改装して2015年にオープン。こぶし記展は、アトリエに植えられたコブシの木にちなんで名付けられ、同年から隔年で開いている。
柏井裕香子さん(黒部)は、衣服のようにも見える布のオブジェを初めて出品。佐藤忠博さん(南砺)のシーラカンスをかたどった木彫、高慶敬子さん(魚津)の鍵とコブシを表現した版画など、毛利さんに思いをはせた作品もそろう。20、21日は休館する。北日本新聞社後援。