伊那市高遠町の高遠城址(じょうし)公園で16日、濃いピンクの色味や約1500本の規模から「天下第一の桜」として知られるタカトオコヒガンザクラが満開になった。昨年より11日遅く、ここ10年では例年並み。地元だけでなく県外からのツアー客も訪れ、鮮やかな桜を楽しんだ。
今年は6日に公園南側の桜が開花した。市高遠町総合支所によると、記録が残る1983(昭和58)年以降で、満開まで10日かかったのは最長。3月下旬から今月上旬まで冷え込みが続き、つぼみのままの時間が長かったため、今年の花はピンク色がより濃いという。19日前後まで見頃が続くと予想している。