長野県 上田・小諸

五酒蔵の味、比べて 上田の同じ農家の山恵錦使用

信濃毎日新聞(2019年4月18日)

 上田市内の五つの酒造会社が17日、県が開発した酒米の新品種「信交酒545号(山恵錦(さんけいにしき))」を使った日本酒をそれぞれ発売した=写真。各社が市内の同じ農家から山恵錦を仕入れ、各銘柄で販売する取り組み。酒瓶には統一デザインの「首掛け」を掛け、QRコード(2次元バーコード)を読み取ると、酒造りの動画が見られる工夫もした。

 5社は岡崎酒造、沓掛酒造、信州銘醸、若林醸造、和田龍酒造。各社の特長を出し、飲みやすい仕上がりという。各社のルートで市内外で販売。720ミリリットル瓶の場合、1200〜1700円。

 「首掛け」のデザインは長野大の学生が手掛けた。米粒をかたどり、「これからも良い酒造りをしていく」という思いを込めて「挑」の文字を入れた。スマートフォンなどでQRコードを読み込むと、特設ページが開き、動画が見られる。動画は全7本。杜氏(とうじ)らへのインタビューを交えながら、酒造りの工程を紹介する。

 この日は、各社の関係者が上田市役所に土屋陽一市長を訪ね、商品を披露。関係者は「初めての品種だったので互いに情報交換した」「酒蔵だけでなく、上田市のPRにもつなげたい」と報告した。土屋市長は「この機会に上田の酒を多くの人に発信できるよう期待している」と話した。

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