新調された車輪が取り付けられた美川南町の台車=白山市美川浜町

新調された車輪が取り付けられた美川南町の台車=白山市美川浜町

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美川南町 台車の車輪新調 おかえり祭りへ

北國新聞(2019年4月19日)

 5月18、19日に白山市美川地区で行われる県無形民俗文化財「おかえり祭り」を前に、美川南町が街中を練り歩く台車(だいぐるま)を新調した。これまで部分的な修復はあったものの、三つの車輪を全て取り換えるのは藩政期に台車が作られて以来初めてだという。18日には真新しい迫力ある車輪が取り付けられ、祭り本番に向けた機運が高まっている。
 美川南町の町内会が所有する台車は藩政期の天保年間(1830~38)に作られたと伝わる。美川仏壇伝統の職人技で、漆の生地に型版で立体的な文様を施す「堆黒(ついこく)」と呼ばれる技法が用いられているほか、3種類の貝殻をちりばめた螺(ら)鈿(でん)細工も施されている。
 しかし、近年は車輪の傷みが目立ち、美川南町が来年、10年に1度巡ってくる神輿(みこし)、台車が藤塚神社に帰る道筋「おかえり筋」を担当することから取り換えることにした。
 北村工務店(美川和波町)の北村稔代表が車輪の木材を加工し、北島仏壇製作所(美川新町)の4代目塗師北島昭浩さんが漆塗りを施した。車輪には耐久性の高い赤松を使用し、台車の重みに耐えられるよう、以前よりも直径と幅を1・5倍大きくした。
 18日から関係者らが台車の欄干や階段などの組み立て作業を始め、本番までに金箔(きんぱく)の貼り直しなども行う。作業を見守った美川南町台車管理委員長の吉井恵一さん(60)は「住民の念願がかなった。気持ち新たに祭りを盛り上げていきたい」と意気込んでいる。

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