第２１回長野マラソン（日本オリンピック委員会、日本陸連、長野県、長野市、信濃毎日新聞社主催、ＮＨＫ共催）の開会式は２０日、長野市内のホテルで開かれた。１万１千人余がエントリーしたレースは２１日午前８時半、同市の長野運動公園をスタートし、長野オリンピックスタジアムにゴールする。
　開会式には国内外の招待選手、大会役員ら約２５０人が出席。大会長の小坂壮太郎・信濃毎日新聞社社長は、９月の東京五輪マラソン代表選考会「グランドチャンピオンシップ（ＭＧＣ）」出場を狙う選手も走ることに触れ、「長野マラソンを足掛かりに東京五輪への道を切り開く選手が現れることを願っています」と激励した。
　招待選手やゲストランナーが紹介されて登壇。スペシャルゲストで６年連続１０度目の参加となる２０００年シドニー五輪金メダルの高橋尚子さんは、１０回以上エントリーしたランナーが付ける「シルバーナンバーカード」保持者に仲間入りし、「うれしい気持ちでいっぱい。長野マラソンが日本一、世界一盛り上がるよう頑張りたい」とあいさつした。
　同時開催の第１５回長野車いすマラソン大会の開会式も同日、県庁講堂であり、松永仁志（グロップサンセリテワールドアスリートクラブ）が「平成最後の大会を全力で駆け抜け、令和の時代にスポーツの素晴らしさを伝える」と選手宣誓した。