新調した女性だけが担ぐ「華みこし」の法被

新調した女性だけが担ぐ「華みこし」の法被

富山県 砺波・南砺・五箇山 祭り・催し

応募殺到 初の女性みこし 5月3日、井波よいやさ祭り

北日本新聞(2019年4月25日)

 5月3日に南砺市井波地域で行われる「よいやさ祭り」で、女性だけが担ぐ「華みこし」が初めて練り回される。定員を上回る応募があり、井波八幡宮総代、大井甚吉さん(61)は「こんなに多くの人が集まってくれるとは思っていなかった。無事成功させたい」と話している。

 よいやさ祭りは1833(天保4)年に始まったとされ、井波八幡宮の春季例大祭に合わせて毎年行われている。四角屋根の「壱(いち)ノ輿(こし)」、八角屋根の「弐(に)ノ輿」、六角屋根の「参(さん)ノ輿」の金色みこし三つがあり、「力者(りきしゃ)」と呼ばれる男衆が担いで練り歩く。井波別院瑞泉寺門前の通り沿いにある「御旅(おたび)所(しょ)」を出発し、「よいやさ、よいやさ」の掛け声で井波地域を回る。ほかに山下、東町、下新町の露払いの獅子舞や、井波中学校の男女生徒による子どもみこし3基の巡行も行われてきた。

 今回、近い将来の子どもみこしの担い手不足が予想される中、より多くの人に祭りに携わってもらおうと、子どもみこしの1基を一般女性だけが担ぐ「華みこし」とすることにした。参加者を募集したところ、市内外から定員を上回る32人の応募があった。

 華みこしのために、黒い法被を新調。襟に「井波日本遺産」と「井波八幡宮」の文字を入れ、背中には井波彫刻師の南部白雲さんが描いた昇り竜を配した。大井さんは「女性にも祭りが好きな人も多く、とても盛り上がっているようだ」と話している。

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