巻機山のラッピングが施されたバス。反対側には八海山が描かれる=25日、南魚沼市

巻機山のラッピングが施されたバス。反対側には八海山が描かれる=25日、南魚沼市

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八海エリアGW周遊 人気スポット 南魚沼で無料バス運行

新潟日報(2019年4月26日)

 新潟県南魚沼市は観光振興の一環で本年度、無料の周遊観光バス「南魚沼おもてなしライナー」を試験運行する。浦佐駅と六日町駅を結び、酒蔵やカフェなどが集まる人気スポット「魚沼の里」などを巡る。公共交通機関で市内を訪れる観光客への利便性を高め、誘客の一助を狙う。第1弾は大型連休スタートの4月27日から10日間実施。市では秋冬にも実施しニーズを探る。「魅力あふれる地域を楽しんでほしい」と乗車を呼び掛けている。

 バスが運行する区間は、旧大和町や六日町地区の山あい、「八海山エリア」となる。

 地元の八海山と巻機山の写真を車体側面にあしらった観光バス(45人乗り)を使い、ガイドも同乗する。

 コースは浦佐駅、「魚沼の里」、六日町駅の間を行き来する。魚沼の里は、地元の八海醸造が運営し年間25万人が訪れる人気施設。バスは六日町商店街、大和地区のアグリコア越後ワイナリーも経由する。

 「八海山エリア」は自然や文化など、さまざまな見どころがある。だが玄関口となる浦佐駅からの交通手段確保が課題だ。市によれば、浦佐駅の新幹線乗降客数は、宿泊施設がある越後湯沢駅の4分の1ほどにとどまる。市はエリア内の交通手段を提供することで、「越後湯沢駅からさらに先に観光客を呼び込みたい」(同市商工観光課)とする。

 市では秋や冬にも運行する予定。今後は、広域連係の一環で、石川雲蝶の作品で知られる魚沼市の西福寺開山堂などを含めたコースを検討する。観光客の需要を探る。

 秋には浦佐駅に観光案内所が開設されることも踏まえ、南魚沼市商工観光課は「浦佐駅や六日町駅を玄関口にまずは国内からの観光客、将来的にはインバウンド(訪日誘客)も呼び込みたい」と青写真を描いている。

 乗車は先着順。発車時刻などの問い合わせは、市観光協会、025(783)3377。

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