新調した牛と馬の鞍を前に完成を喜ぶ野上宮司

新調した牛と馬の鞍を前に完成を喜ぶ野上宮司

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馬の鞍も新調 下村加茂神社5月4日「やんさんま」

北日本新聞(2019年4月26日)

 射水市加茂中部の下村加茂神社は、県無形民俗文化財「やんさんま祭り」で使う馬と牛の鞍(くら)を新調した。2016年の祭りで破損した2背を2年計画で新たにこしらえ、5月4日の祭りで初めてそろう。野上克裕宮司(64)は「氏子と力を合わせて祭りを守り『令和』の時代にも受け継いでいきたい」と話す。

 やんさんま祭りでは、疾走する馬の背から矢を放つ「流鏑馬(やぶさめ)式」と、甲(かっ)冑(ちゅう)を身に着けた男性の乗る牛を若衆が組み伏せる「牛乗(うしのり)式」が行われる。鞍には大きな負荷がかかるため、壊れた2背を修復しても再び壊れ、乗っている人に危険が及ぶ可能性があるため新調を決めた。

 費用は計444万円で、県と市が各4割、残る2割を氏子が負担した。新たな鞍は強度が増したほか、木材に何度も布を巻きうるしを塗って美しく仕上げた。正面には同神社の神紋「つるあおい」の蒔(まき)絵(え)を入れた。

 一回り大きい牛の鞍は一足早く仕上がり昨年の祭りで使用。今年は新調した2背がそろう。

 やんさんま祭りは950年前から続いていると伝わる。野上宮司は「新時代の祭りを新たな鞍で迎えられてうれしい」と話している。

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