修繕が終わった車輪を見つめる南上野町の住民=小矢部市石動町

修繕が終わった車輪を見つめる南上野町の住民=小矢部市石動町

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29日に石動曳山祭 南上野町、60年ぶり車輪修繕

北日本新聞(2019年4月29日)

 29日に小矢部市中心部で行われる石動曳山(ひきやま)祭に向け、南上野町は曳山の車輪を約60年ぶりに修繕した。28日は住民たちが曳山を大まかに組み立て、本番での披露を楽しみにした。夜には四つの町内で宵祭りが開かれた。

 南上野町の曳山は約230年前に造られたと伝わり、市教委の調査で早急に車輪の修繕が必要なことが分かった。修繕は1964年ごろに行って以来で、昨年の祭りを終えてから高岡地域文化財等修理協会が手掛けた。

 車輪の大きさは直径約1・2メートル。車軸はカシ材、車輪はケヤキ材で8枚のさまざまな部材で組み立てられている。同町文化財保存委員会の水野弘志会長は「次の時代に受け継いでいきたい」と話した。29日午前に完成式典を行う。

 宵祭りは中新田町、下新田町、御坊町、今町が実施。住民たちは交流を深めながら山蔵を開放するなどしてムードを盛り上げた。

 29日は午後3時に11基の曳山が市商工会館前に集まり、午後3時40分ごろ、巡行に出発。午後5時ごろ、石動駅前通りに勢ぞろいする。提灯(ちょうちん)山となった曳山は午後7時すぎに商工会館前に再び整列し、ライトアップされる。

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