1日限定で展示された「神奈川沖浪裏」。来館者はじっと見入っていた

1日限定で展示された「神奈川沖浪裏」。来館者はじっと見入っていた

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新紙幣に採用の北斎「神奈川沖浪裏」 松本で限定展示

信濃毎日新聞(2019年4月29日)

 松本市の日本浮世絵博物館は28日、2024年度から千円札のデザインに採用される葛飾北斎の富嶽(ふがく)三十六景「神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)」の所蔵品を展示した。開館記念日に合わせた1日限りの特別展示で、公開は3年ぶり。貴重な機会に一目見ようと、県内外から大勢の人たちが訪れた。
 神奈川沖浪裏は富士山を背景に、迫力ある波を表した北斎の代表作の一つ。博物館の所蔵品は江戸後期の天保年間初めの作品で、同じ版画の中でも比較的初期の1枚という。状態が良く、波しぶきなど細かい描写を確認できる。天然染料で退色しやすいため展示しても年に1カ月ほど。貸し出すこともあり、同館で展示する機会は少ない。
 この日は開館前から多くの人が集まり、神奈川沖浪裏など北斎の作品計5点の特別展示をじっくりと鑑賞する姿が見られた。名古屋市の会社員沢木優治さん(25)は「教科書に出てくるような有名な作品を見られて記念になった。新札も楽しみ」と話した。
 同館は所蔵品約70点を展示した浮世絵の企画展「江戸のデザイン」を6月23日まで開いている。

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