列をなして巡行する曳山=小矢部市中央町

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石動曳山祭 2年ぶりに11基そろう

北日本新聞(2019年4月30日)

■富山大の女子学生3人 柳町で引き手務める

 平成最後の石動曳山(ひきやま)祭は29日、小矢部市中心部であり、絢爛(けんらん)豪華な花山車(はなやま)が街なかを練った。11基が勢ぞろいするのは2年ぶりで、昨年参加できなかった柳町は富山大の女子学生3人が引き手を務めて伝統を受け継いだ。

 11の山町の自慢の花山車が市商工会館前に集合。巡行式に続き、中心部に繰り出した。車輪のきしむ音や笛や太鼓のはやしが響き、石動駅前通りに勢ぞろい。夕方には提灯(ちょうちん)をともし、商工会館前に集まってライトアップされた。

 柳町は町内で不幸が相次いだため、昨年は巡行できなかった。引き手の確保に向けて5年前から富山大ボランティアサークルに協力してもらっており、今年は堀川彩乃さん(20)と天野楓さん(20)、勝田麻友さん(20)の女性3人を含む6人が参加した。祭りで女性の引き手は珍しく、柳町では初めてという。

 2年ぶりの巡行とあって花傘を手作りし、改元を記念した垂れ幕も掲げた。町内会長の熊谷彰さん(59)は「女性のパワーも借りながら新しい時代も曳山を守っていきたい」と語った。

 祭りは江戸時代後期から続くとされる愛宕神社の春季例祭。彫刻や金工などの装飾を施した花山車は市指定文化財となっている。

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