勇壮な大行燈が福野の町を練り回った=南砺市福野

勇壮な大行燈が福野の町を練り回った=南砺市福野

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令和も変わらぬ熱気 福野夜高祭

北日本新聞(2019年5月2日)

 南砺市の福野夜高祭は1日、同市福野地域中心部で始まり、大中小の夜高行燈(あんどん)21本が勇壮に引き回された。威勢のよい「ヨイヤサー」の掛け声が響き渡り、まちなかは新時代も変わらぬ熱気に包まれた。2日まで。

 祭りは福野地域中心部の7町が受け継いでいる。高さ約6.5メートルの大行燈の最上部は、それぞれ御所車(浦町)、宝船(辰巳町)、大黒様(横町)、高御座(たかみくら)(上町)、屋形船(七津屋)、花車(御蔵町)、御輿(みこし)(新町)がかたどられている。

 1日は、夜空に大行燈の極彩色の姿が浮かび上がり、太鼓や笛の音色と共に、詰めかけた大勢の見物客を魅了した。優美・勇壮夜高行燈コンクール(北日本新聞社後援)もあり、大行燈は御蔵町、小行燈は浦町が最優秀賞を獲得した。

 祭りは1652(慶安5)年、大火からの復興と安寧を願い、伊勢神宮のご分霊を福野神明社の氏神として出迎えた際、行燈をともしたのが由来とされる。県指定無形民俗文化財で、日本ユネスコ協会連盟の「未来遺産」に認定されている。福野夜高祭連絡協議会は「『令和』の時代になっても祭りを受け継いでいきたい」としている。

 2日は練り回しの後、引き合い(けんか)がある。

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